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サステナビリティ・リンク・ボンドに対する懸念

06/10/2020

英国M&G(以下「当社」という)のエマージング債券ポートフォリオマネージャーのCharles de Quinsonasがサステナビリティ・リンク・ボンドに関するレポートをリリースしていますので、ご参照ください。

新興国初のサステナビリティ・リンク・ボンドがブラジル紙パルプ事業のスザノにより3.95%のイールドで7.5億米ドル発行されました。2025年にサステナビリティ指標が目標に達していない場合、3.75%のクーポンが2026年より毎年0.25%引き上げられます。グリーン・ボンドとの違いは、グリーンプロジェクトを目的とした発行に限定されないことであり、イタリアのエネルギー事業のエネルに次ぐ2例目の発行となりました。

ブラジルのボルソナロ大統領が昨年、アマゾンの森林火災の対応で批判を浴びていることから、ブラジルのスザノが温室効果ガスの排出を抑制し、気候変動に対応することに注力するのは驚きに値するものの、CFOの発言から、スザノがサステナビリティ・リンク・ボンドを発行したのにはもう一つの目的があると考えられます。

同社が紙パルプを1トン生産するあたりの温室効果ガス排出量が指標として設定されており、2025年に 0.190 tCO2e/tonneを下回る目標が設定されています。2025年に目標が達成されることは、2015年比で温室効果ガスの排出の約11%の削減に相当します。一方で、2018年は例外であるとスザノが主張するものの、2018年には0.183 tCO2e/tonne、2019年には0.200 tCO2e/tonneを達成しており、やや保守的なのではと当社は考えています。また、目標達成のため、生産量を引き上げ分母を大きくする懸念もあるものの、スザノの経営陣は温室効果ガスの削減が目的であり、目標値を達成するために生産量を引き上げることはないと主張しています。

また、もう一つの失望要因として、温室効果ガスの排出量のみにリンクしていることが挙げられます。グリーンボンド投資の落とし穴として、会社全体のESGへの取組状況が見落とされることが挙げられます。発行体のESGへの取り組みは環境・社会・ガバナンスの3要素を考慮する必要があり、当社の新興国コーポレートESG戦略は環境に配慮のある発行体のグリーンボンドのみに投資します。スザノの排水管理や廃棄物削減への取り組みは温室効果ガスの排出量と同様、重要な指標だと当社は考えているものの、これらには目標が設定されませんでした。スザノは国際資本市場協会(ICMA)が3年間のレコードのある指標を推奨しており、この指標のみが該当するのを理由として挙げており、将来的にはより多くの指標を参照するサステナビリティ・リンク・ボンドの発行を検討しています。

プライシングが割高であることやセクターへの懸念から、当社は、この銘柄への投資を見送りました。7.5億ドルの発行に対し、ESG戦略からの需要が集中し、70億ドルの需要が見込まれたことで、発行プレミアムがありませんでした。当社では新たな仕組みの債券に対して、デューデリジェンスを実施し、経営陣に疑問を呈することに意義があると考えています。一方で、スザノは世界で8つ、新興国では2つのみである温室効果ガスの排出量の目標を設定している紙パルプの事業体であることも挙げなければいけません。

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M&G Investments Japan株式会社
投資運用業者、投資助言・代理業者、第二種金融商品取引業者
関東財務局長(金商)第2942号
加入協会:一般社団法人 日本投資顧問業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会